詩 雨の秋/紅葉の秋 黎夜月

雨の秋/紅葉の秋

 黎夜月


空が高い 空が低い 

地面が近い 地面が遠い 

舞い上がっては散りゆく赤と 

滴り落ちては昇りゆく青


風に乗って、踊る、おどる、くるくると

混ざって、離れて、染まって、染められて

空を飛ぶ、空を舞う、空で出会う、空に焦がれる


小さな雫と小さな木の葉

どちらも最期は地に落ちて

溶けて、解けて、巡りゆく


命の水と命の色

巡る季節の先でまた

命を咲かせに、散ってゆく


雨散りゆく紅葉の秋に 紅葉降りしきる雨の秋


(部長が代理で投稿しました)

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聖徳大学 文芸研究同好会

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