2024年度、文芸研究同好会の部長を務めました、空色です。
今期はとにかく部誌を作成することに命をかけていたので、あまりブログやTwitterを動かせませんでしたが、最後にブログの整理をしてみました。
カテゴリー検索や、フリーチャットを使えるようにしてみたので是非活用してくださいませ!
さて、現在は部長最後の仕事として後輩たちに引き継ぐマニュアルを作成しているのですが、これはこれで何を書いたらいいのか。小説とは違った難しさがありますね。
特に、私たちの代では予算の関係で印刷会社が変わったり、企画の毛色を大きく変えたりしたので、マニュアル通りというわけにはいきませんでした。
これから当サークルに入部してくれる皆さんにも、マニュアル通りではなく、色々な企画をしてみて、色々な印刷会社を探して、好きに楽しく活動していってほしいです。あくまでその指針というか、地盤として活用してくれるようなマニュアルになればいいなと思い、作成しております。
沢山入部してほしいなぁ〜!このブログが皆さんの作品で溢れ返るのが、今から楽しみです。
ブログを書くのも恐らく最後になると思うので、活動記録を兼ねて振り返ろうと思います。
皆さんは文芸研究同好会と聞くと、どういうサークルをイメージしますか?
私は、どこか堅苦しく、真面目にガリガリ小説を書かなきゃいけないという印象がありました。
特に一、二年生の頃は誤字脱字や言葉の間違った使い方をよく指摘されていました。特に、ら抜き言葉は一生言われていましたね。大学のチャイムより聞いたかもしれません。
確かに、中には正しいご指摘もあり、勉強になった部分も大いにあるのですが、当時私が書いていたのはスラム街出身の男の子です。満足に義務教育を受けていません。なので、あえて間違った言葉遣いをさせていたのですが、製本するにあたって、そういった細やかなこだわりもいくつか諦めた部分がありました。
しかし、三年生の時に部長が変わると共に、活動のスタイルも大きく変わりました。とにかく自由になったのです。製本するための最低限のルール(書式設定や三点リーダーの数など)はもちろんありましたが、文字数制限や活動場所、キャラクターとしての間違えた言葉遣い。あらゆる壁が取り払われ、文字数制限に囚われていた文字数おばけは伸び伸びと五万字の小説を書き、スラム街出身メンズ好きの私は大いにスラムスラムした男の子を書きました。
その時気づいたのです。あぁ、文芸研究同好会ってこんなものでいいのだな、と。だってあくまで私たちは、同好会なのであって。出版社でも、小説家でもないのです。好きなものを好きなだけ好きになり、好きなだけ書けばいい。活動の内容なんて、たったそれだけでした。
私の恩師とも呼べる、教授のある言葉が今でも耳に残っています。
「創作する人がいる、読む人がいる。それでいいのよ。文学なんていつの時代も、大体そんなもんだから。」
私はこの言葉がすごく好きです。本当は創作にルールなんていらなくて、小説の正しい書き方なんていうものもなくて。私たちが書きたいものを、書けたものを共有して、私たちが読む。私たちが楽しかったなら、それで良かった。
そう気づけたのは、前部長のおかげでした。
今期は私情によりバタバタしていて、思った通りの活動をさせてあげられなかったかもしれません。ですが、部員のみんなが少しでも自由で楽しく文芸研究に励めていたのなら嬉しいです。
これから文芸研究同好会の入部、見学を希望してくださる方へ。
どうか、何にも囚われず、「文芸研究」という大層な名前に飲み込まれることなく、好きなものを好きなように創作していってくださいね。誰かに強制されて、矯正される創作ほどつまらなく、価値のないものはありませんから。
それでは、皆さんのこれからの活動を楽しみにしております。
2024年度、文芸研究同好会部長 空色さくらもち。
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